椎間板ヘルニア 車イス生活の漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
学生時代の野球で傷めたり、社会人になってからのゴルフなどで何度も腰痛を繰り返していました。
60歳を過ぎた冬、臀部から大腿部の後ろに今まで経験したことのない痛みが始まりました。足の指先からシビレも現れ数日で歩くこともできなくなり、室内も車イスでの生活になりました。
病院の整形でMR検査の結果、重度の椎間板ヘルニアと診断されました。それも第3-第4、第4-第5、第5-仙骨の3か所で、特に第5腰椎-仙骨間は重度ということでした。
第5腰椎-仙骨間のヘルニアは保存療法で良くなる状態を超えた重度な状態であり、髄核摘出手術が必要と説明を受けました。手術は1000例以上の経験のある技術の高い脳外科のドクターにしていただくことになりましたが、予約で日程がぎっしり詰まっていて、私の手術日程は約2カ月後に決まりました。
手術予定日までの2ヶ月間悪化しないようにと、漢方の服用と自宅での牽引を継続しました。それが功を奏したのか、「しびれ」も「痛み」も少しずつ改善されてきました。2ヶ月間が過ぎ、ようやく手術の日がきました。
手術の前日に入院し最終検査も済ませ、その日に執刀医から手術内容の説明を受けている途中に執刀医が「腰椎ヘルニアは改善傾向が見受けられるから、明日の手術は中止にして様子を見よう!」と提案され、手術前にそんなことがあるの?と驚きましたが、その判断で手術が中止になり、その日のうちに退院することになりました。
その後も漢方を続け徐々に良くなり、「しびれ」も「痛み」もほぼ無くなりました。安静にしていたために筋力と体力が確実に低下しましから、その後は筋肉の強化のためジムに通い、現在ではゴルフスイングができるまで良くなりました。
これも私自身の症例です。腰椎椎間板ヘルニアは漢方薬と牽引や低周波療法などの保存療法、症状が軽くなったら適切なストレッチや筋肉の鍛錬などで90%ほどは良くなるものですが、重度のケースでもよくなることを自身で経験しました。
腰に負担がかかるデスクワークや中腰の姿勢など、治療中の注意事項をしっかり守ることも、確実に治すうえでは大切です。
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